心理カウンセラーのSORAです。
今回の内容は、怒りが収まらない時に心を静める心理テクニックについてお話します。
怒ってる人の感情を静めることは簡単ではありません。
場合によっては、まるで火に油を注ぐように怒りを増幅させてしまうこともあるでしょう。
さらに、自分自身の怒りについても自らコントロールできたら…どれだけ楽だろうか…。
本記事では、人の怒りについて簡単に収めることができる心理テクニックをご紹介しています。
具体的には、
- 怒りが収まらない原因
- 【他人編】怒りが収まらない時の対処法
- 【自分編】怒りが収まらない時の対処法
について解説します。
怒りが収まらない原因
怒りを収めるには「怒りの原因」を理解しなければいけません。
人の怒りには「ノルアドレナリン」という神経伝達物質が大きく関係しています。
「ノルアドレナリン」には、人を興奮させる作用があり、必要以上の分泌が行われるとイライラすることが増え、人に対して攻撃的になることもあります。
怒りには様々な理由があるでしょう。
最も多い理由は、
相手に「期待」をするからです。
期待していた分、裏切られると…。
- 不安な気持ちになる
- 悲しくなる
- 驚いてしまう
といった不快感はでてきます。
すると、無意識のうちに…。
期待する → 裏切られる → 不快感 → 怒り
といった負の連鎖が起きてしまうんです。
【他人編】怒りが収まらない時の対処法
他人の怒りを静めるには、
- 原因をさぐる
- 話を聞く
- 客観視させる
ことが大切です。
原因をさぐる
原因が分からなければ、相手の怒りが収まることはありません。
まずは、
- 何があったのか
- いつからなのか
- 誰のせいなのか
とにかく質問をすることです。
怒りで冷静な判断がつかない相手には、しっかりと原因を見つけてあげることが大切です。
信頼関係を築くことが大切です。
話を聞く
辛抱強く相手の話を聞いてあげましょう。
あなたにも言いたいことはあるでしょうが、お互いが感情をぶつけあっていては怒りは収まりません。
話を聞くことで冷静になれます。
さらに、
話を聞いてもらうことで、自分の怒りについて理解してくれてるという安心感や満足感が生まれます。
客観視させる
怒りをぶつけてくる人やイライラしてる人に対しては、顔つきや話し方を客観的に伝えると冷静になれる場合があります。
- 話は分かったけどもう少し声を小さくしてほしい
- 分かったけど、目が赤いよ‥大丈夫?
- 眉間にシワがよってるよ
しかし、
伝え方には注意が必要です。
嫌味に聞こえたり、揚げ足をとるような言い方だと、逆に怒りが増幅することもあります。
怒りに対する気持ちは理解してる旨は伝えた上で「落ち着いた方が良いという親切心」を持った伝え方をしましょう。
相手のペースにのまれない方法については「【心理学的クレーム対応】相手のペースにのまれない5つの秘訣」で詳しく解説しています。
【自分編】怒りが収まらない時の対処法
自分の怒りを収めるには「我に返る」ことが大切です。
誰だって怒ってる姿は見たくありませんよね。
そこでオススメする心理テクニックは、
- 鏡を見る
- 笑顔を作る
の2つです。
鏡を見る
鏡に映った眉間にしわを寄せた怒り狂った自分の顔を見るだけで、
ハッとして現実に戻れるでしょう。
すると、
意識が自分に向くため、自然と怒りも収まるはずです。
笑顔を作る
アメリカの心理学者トムキンスによると、顔の表情筋が刺激に反応して表情をつくることで脳にフィードバックされ「感情が生まれる」そうです。
これを「顔面フィードバック仮説」と言います。
つまり、
意識して「笑顔」を作るだけでも楽しい気持ちになれるんです。