心理カウンセラーのSORAです。
今回の内容は、怒鳴りつけた後の子供の変化と親がやるべき対策についてお話します。
- ついつい子供を怒鳴りつけてしまう
- 怒鳴った後はいつも後悔する
こんな悩みにお答えします。
子供に対してイライラしたり、つい怒鳴ってしまう…。
なんてことは、子供がいる親なら誰でも経験することでしょう。
ある自治体の調査では、約75%の親が「言うことを聞いてくれない子供に対してイライラしている」と回答したそうです。
しかし、
親のイライラや子供を怒鳴りつける行為によって子供の成長に悪い影響を及ぼすことも事実。
本記事では、子供に及ぼす影響と怒鳴る前にできる対策についてお伝えします。
具体的には、
- 怒鳴ることで「子供に及ぼす影響」
- 子供を怒鳴って後悔する前にできる対策
- 子供を怒鳴るのをやめると良い影響が生まれる
について解説します。
怒鳴ることで「子供に及ぼす影響」
子供を怒鳴りつける行為は「言葉の暴力」です。
多くの研究や教育の観点から「怒鳴りつけるしつけはベストではない」と考えられています。
日常的に「親に怒鳴られる」ことが多い子供は、次のような影響を受けてしまう可能性があるそうです。
- 委縮してしまう
- 顔色をうかがう
- 本音を言えない
- 攻撃的になる
- むきになりやすい
1つずつ解説します。
委縮してしまう
親のことを単純に怖がっています。
また怒鳴られてしまうのでないかと、無意識に考えてしまうからです。
委縮する子供は、自らの行動を制御してしまいます。
そうなると親の前で子供らしい行動なんかできません。
子供の時に委縮する癖がついてしまうと大人になってからも親や怒鳴る人に対して委縮する傾向があります。
本人は、気にしないようにするんですが、どうしても相手を意識してしまうんです。
結果として、
相手に対して萎縮してしまい「言動をセーブ」することになります。
顔色をうかがう
言いたいことを我慢します。
自分が言いたいことは「相手が機嫌が良いとき」にしか話さなくなります。
なぜなら、
自分の発言や行動によって相手の機嫌が悪くなるのを避けたいからです。
相手の顔色をうかがう行動は、極度のストレス状態です。
大人になってからでは手遅れとなってしまいます。
子供のうちに対処が必要でしょう。
強く否定されることに慣れてしまい、自分の意見に自信がないんです。
本音を言えない
自分の気持ちを出すことで、
- 親が怒る
- 親が悲しむ
というように親の気持ちを無意識に優先してしまうようになります。
要するに親に気を使ってるんです。
攻撃的になる
子供が攻撃的になる理由については一概に言えませんが、
子供の頃に親に怒鳴られたり自分の気持ちを抑え込んで成長した場合に、
- 急にキレてしまう
- すぐに怒鳴ってしまう
といった傾向が出てしまうという研究結果もあるそうです。
原因は、親の言いなりになってしまうことで、自らの考えや意見を素直に伝えることができなくなり無意識に感情を抑え込んでしまうためです。
すると、
溜まりにたまった感情が爆発してしまうそうです。
むきになりやすい
子供の頃より我慢することに慣れてしまうと、感情のコントロールが苦手になります。
ちょっとしたことでも「相手に対して感情をむき出し」に突っかかってしまったり、ヒステリックになるなんてことも考えられます。
我慢するか、爆発するかの2択しかありません。
感情のバランスコントロールに支障がでてしまうんです。
子供を怒鳴って後悔する前にできる対策
子供を怒鳴った後に後悔する理由は、本当は怒鳴りたくない気持ちがあるからです。
では、なぜ怒鳴ってしまうのか?
答えは、感情のコントロールが出来ないからです。
しかし、怒りの感情は、
- 状況のとらえ方
- 怒らない意識
の2つが関係しています。
まずは、自らの感情をコントロールする訓練が必要です。
自分の感情をコントロールする
怒鳴るという行動は「自らが作り出した感情」です。
感情はコントロールできます。
実は、無意識に怒鳴るという行動にはなりません。
自ら「今から怒鳴る」という意思決定をして怒鳴っているんです。
つまり、
身勝手な感情を単に目の前の相手にぶつけているだけです。
例えば、
上司にムカつくことを言われたからといって怒鳴りつけますか?
お世話になってるクライアントに文句を言われたからといって怒鳴りつけますか?
理由は、上下関係や立場が「怒鳴るという感情」をセーブしているんです。
子供に対して怒鳴りつける行為は、
- 日ごろから言うことを聞かない子供にイライラしてる
- 自分の方が立場が上だと思ってる
ことなどが関係しています。
怒りをセーブする意識がないので、力の弱い子供に対して「怒鳴る」という身勝手な押さえつけをしてしまうんです。
怒鳴ってしまった…。
よく聞くフレーズですが、都合の良い相手を怒鳴ることで支配しようとしているだけです。
「つい…。」なんてありえません。
確実に「感情」が存在するんです。
繰り返しになりますが、上下関係や立場が「怒鳴るという感情」をセーブすることができるように、
子供を見下すのではなく、対等な立場としてとらえることで自らの「怒鳴る」という感情をコントロールできるんです。
子供を怒鳴るのをやめると良い影響が生まれる
子供は親の行動をよく観察しています。
親の笑顔は子供を幸せにします。
怒鳴らなくても子供はちゃんと理解できます。
怒鳴る行為には「お互いの気持ち」に溝をあけてしまいます。
コミュニケーションがとれる
子供は安心感を抱き、自分の感情をいつでも遠慮なく表現してきます。
つまり、
親と子供のコミュニケーションが上手くいっている証拠です。
怒鳴ることで「子供の感情」を無理やり抑え込んでいただけだったんです。
怒鳴ることは「子供のしつけ」ではありません。
自ら作り出すことができる「親の都合の良い理不尽な感情」をぶつけてるだけです。
そんな怒鳴り散らす親の気持ちなんて子供に伝わるわけがないんです。
上手な子育てについては「【子育てパパ必見】子供に笑顔で擬音を使うと言うことを聞いてくれます」をどうぞ。
子供の笑顔が増える
親の笑顔は子供を笑顔にします。
結局、子供を怒鳴っても何も変わりません。
むしろ、
- 余計に言うことを聞かない
- 親と距離をとるようになる
- 笑わなくなる
悪影響しかないんです。
しかし、子供が危険な行為や迷惑をかけてしまうような時は「怒る」ことも必要です。
あくまでも、子供の将来を考えてのサポートです。
子供の笑顔を増やすことができる心理テクニックについては「【幸せがうつる】誰でも簡単に5秒で周りを幸せにできる方法」で詳しく解説しています。