心理カウンセラーのSORAです。
今回の内容は、相手に与える印象を簡単に操作できる心理テクニックについてお話します。
人の判断は曖昧です。
なぜなら、自らが触れている感触や見た目によって相手の印象が左右されます。
例えば、
- 固さ
- 重さ
- 温度
- 色
など、無意識の情報によって「印象が変わる」という心理が働きます。
このような心理作用は「エンボディード・コグニション」と呼ばれており、体への無意識な影響によって反応が生まれます。
次の3つの「エンボディード・コグニション」について解説していきます。
- 固さで印象を操作する
- 重さで印象を操作する
- 温度で印象を操作する
固さで印象を操作する
固いモノには、違和感や気難しさなどの印象を受ける心理作用があります。
商談やシリアスな場面などでは、
- 固いモノを握る
- 固い椅子に座る
と相手に違和感を抱かせ、ポジティブな展開が見込めない可能性があります。
逆に、
- 柔らかい物に触れる
- 柔らかいソファなどに座る
だけで、物腰が柔らかい印象を与えることができます。
好きな人に自分をアピールしたい時や、初めての商談などでは「柔らかくリラックスできる」ソファなんかで話をするのもオススメです。
重さで印象を操作する
重さによる印象操作の実験がありました。
被験者は「就職活動中の学生」です。
学生を3つのグループに分け、履歴書を面接官に渡してもらいました。
- のグループは「軽いクリップボード」に挟んで渡す
- のグループは「普通」に渡す
- のグループは「重たいクリップボード」に挟んで渡す
面接官たちにどのグループの印象が良かったか質問してみると…。
「重たいクリップボード」に挟んで渡した学生グループの印象が「真面目そうで良かった」となりました。
つまり、履歴書を受け取った際に感じた「重たい」という無意識の情報によって「真面目」だという印象操作が行われたんです。
重たいものには他に「頼りになる」といった印象を与えることも可能です。
例えば、
- 上司から部下へ
- 男性から女性へ
などのようにちょっと頼りにされたいシチュエーションでは「重たいと感じるもの」を一緒に渡したりするのもオススメです。
温度で印象を操作する
温かい飲み物は好印象を与える。
商談などの緊迫した空気の中でも、温かいコーヒーやお茶を飲みながら行うと、参加メンバーはお互いに性格がいいと感じるそうです。
他にも、温かい飲み物(缶コーヒーなど)を渡すだけでも、受け取った人は、あなたのことを「あたたかい人」という印象を受けます。
まとめ
無意識の情報によって「印象が変わる」心理作用の「エンボディード・コグニション」をうまく活用できれば、
部下や気になる異性などに好印象を与えることが出来るでしょう。
今まで意識していなかった「感触」や「見た目」といった無意識な情報。
まずは、
柔らかいソファに座って温かいコーヒーでも飲みながらおしゃべりや読書なんかオススメですね。