「部下の気持ちがさっぱり分からない…。」と悩んでいませんか?
特に若手社員への対応に困っている。
そんな方にオススメなのが「部下の目線に注目すること」です。
実は、人の目線には気持ちを読み解くヒントがたくさん隠されています。
- 部下が何を考えてるか分からない…
- どこまで言っても大丈夫?
- 部下のやる気が感じられない…
若手社員や新入社員を育てるのも、上司の仕事ですよね。
でも、正直どう接していいのか分からないという声はよく聞きます。
部下の目線から気持ちを読み解くメリットは次の3つ。
- 余計な言葉をかけなくてすむ
- 部下の気持ちに寄り添える
- 部下にイライラしない
結局、部下の気持ちを間違ってとらえていると、
- 無意味な言葉で傷つけてしまう
- 部下との距離が遠くなる
- 部下に八つ当たりしてしまう
なんてことが起きていたんです。
この記事では、目線から判断できる人の心理について詳しく解説しています。
具体的には、
- 目線をそらす心理
- 目線の方向が示す心理
- 上から目線の心理
の3つについて解説します。
この記事を読み終わるころには、目線から簡単に部下の心理を読み解けるでしょう。
それでは参りましょう。
目線をそらす心理
部下と会話している最中に、部下があなたから目線をそらした場合、
- 今の話題に興味がない
- あなたに嘘をついている
- あなたに緊張している
心理が働いているかもしれません。
1つずつ解説します。
今の話題に興味がない
部下は、今あなたと話している話題に興味がないかもしれません。
そのため、無意識にあなたから目線をそらしています。
部下の目線がそれたことを認識したときは、いったん別の話題に切り替えましょう。
そのまま、あなたの話題に抵抗がある状態を続けてしまうと、
部下のモチベーションが下がります。
すると、
- 仕事効率が悪くなる
- 上司に対する印象が悪くなる
ことも考えられるので話題の切り替えで状況をリセットしましょう。
あなたに嘘をついている
バレるかも…。目を見ることができない…。ちょっと罪悪感が…。
上司に対して、うしろめたい気持ちがあるため、目をそらしてしまうんです。
もし、嘘をついていることが分かっても、すぐに問い詰めたりせず、時間をあけましょう。
冷静になることでお互い話やすくなり、部下も素直になれます。
頭ごなしに問い詰めるのではなく、部下の立場になって考えることで、
状況が良くなり、部下との距離も縮まることもあるでしょう。
ちなみに、
心理学の研究で、男性と女性では、嘘をついた時に相手を見つめる時間に違いがあることが分かっています。
- 男性は「目を合わせない時間」が増える
- 女性は「目を合わせる時間」が増える
あなたに緊張している
基本的に上司と話をする時は、緊張します。
上司が話しかけてくるなんて部下からすると…。
- 何かミスしたかな…
- 仕事を頼まれそう…
- 何しゃべればいいんだ…
みたいなことを8割くらい考えています…。
まずは、
世間話で場の空気を和ますことに徹して下さい。
大事なのは、部下の立場になって話をすること。
自分の意見を話すのではなく、部下の話を聞くことに徹しましょう。
「上司は話をちゃんと聞いてくれている」となれば、
緊張は自然になくなるでしょう。
場の空気が変われば、あなたの話も目を見てしっかり聞いてくれますよ。
目線の方向が示す心理
目線の方向にも人の心理状態があらわれます。
例えば、
- 左下を見ながら話す
- 右上を見る
- 右下を見る
などは分かりやすいでしょう。
1つずつ解説します。
左下を見ながら話す
左下を見ながら話すときは、
過去を思い出しながら話をしてる
ことが考えられます。
例えば、
上司の質問に対して、間違ったことを言いたくない心理が働くことで、
上司との「過去の会話内容」や「昨日の行動内容」などを思い出しながら会話をしています。
このような場合、もし部下の発言に間違いがあったとしても、指摘せず真摯に対応しようとする部下を認めてあげましょう。
決して、
話聞いてる?
早く答えてよ!
なんて、バカな返しをしないでください。
確実に部下との関係が崩壊します‥。
多少の沈黙なんて気にする必要はありません。
右上を見る
話の最中に部下が右上を見てたら、こんなことを考えてるかも。
- 頭の中で映像として思い出している
- 未来を想像してる
1つずつ解説します。
頭の中で映像として思い出している
時間が経過し、何となくしか覚えていない出来事を断片的に思い出している。
ある意味、集中してるんですね。
あなたがやるべきことは、とりあえず待つこと。
焦ったところで、部下はどうしようもありません。
未来を想像してる
頭の中で仕事の段取りをしているかも。
と思いたいところですが…。
よくマンガで、人物の右上に‥。
ポワン‥。ポワン‥。ポワ〜ン‥。
みたいな感じで映像がでてきますよね?
たいてい、楽しいこと考えてませんか‥?
つまり、集中力がなくなってるかもですね。
そんな時は、現実に戻してあげてください。
例えば、
具体的で部下が答えやすい質問をしてあげるなど。
答えに誘導するイメージです。
部下が質問に答えることができたら、本題に入っても大丈夫です。
間違っても頭ごなしに「何ボーっとしてるんだ!」なんて言わないでくださいね。
人によっては「思考能力が停止」するかもしれません。
右下を見る
真剣な考え事をする時は右下を見る。
そんな時は、
- 仕事のことを考えてる
- 心の声を確かめている
ことが多いです。
部下があなたの質問などに対して真剣な顔で右下を見ている時は、部下の言葉を待ちましょう。
「おい!どうした?」
のようなトンチンカンな声掛けはやめてください。
新入社員や若手社員の成長に大切なことは、
- 自分で考えさせる
- 自分の言葉で説明してもらう
- 真剣に聞いてあげる
ことです。
つまり、
部下を信じて見守ることです。
上から目線の心理
上から目線の部下がいたら要注意です。
人を見下すような上から目線をしてしまう人の心理は、
- 失敗したくない
- 自信がない
- 楽な方に流される
傾向があるからです。
上から目線の人の多くは、周りに見下されたくない気持ちが強く、
常に虚勢を張ってしまいます。
そのため、
- 失敗したくないから簡単な仕事ばかりする
- 自信過剰で自己評価が高い
などは分かりやすい特徴です。
要するに、周りに良く思われたいんです。
っで、その簡単な仕事の成功体験に浸ってしまい‥。
「俺は仕事ができる。」
と勘違いしてしまうんです。
このまま上から目線の部下を放っておくと取り返しのつかない状況になるかもしれません。
例えば
- やる気のある部下の足を引っ張る
- 仕事に対する成長が感じられない
- 周りから嫌われて孤立してしまう
なんてことが現実に起こってしまいます。
そのため、上司のサポートが必要です。
上から目線の部下に対してイライラする感情が出るのは仕方ありません。
しかし、
上から目線に隠された心理を理解していれば、あなたが抱く感情にも変化が現れるはず。
ます自分に自信を持てるきっかけが必要でしょう。