心理カウンセラーのひつじ部長です。
今回の内容は、先入観や思い込みが与える恐怖についてのお話です。
体型で性格を判断する時ってないですか?
- 痩せてる人って●●な性格だよね
- 太ってる人って●●な人多いよね
特に、初対面の時って見た目だけで性格を判断すること多いですよね。
もちろん、
体型以外にも、
- 性別
- しゃべり方
- 服装
などをベースに先入観や思い込みが先行することもあります。
先入観や思い込みの何が恐いかと言うと、
先入観が先行すると、相手に対しての思い込みが現実に起きてしまうんです。
って勝手な先入観や思い込みで、その人の行動全てが悪い印象に感じてしまいます。
これを心理学では「予言の自己成就」と言います。
勝手に予言や予測をすることで、自らそれを実現させてしまうこと。
「予言の自己成就」で気をつけないといけないのは、
- 良い予言
- 悪い予言
にも起きてしまうことです。
具体的には、
- 先入観と思い込み
- 仕事に活かす予言の自己成就
について解説します。
先入観と思い込み
先入観や思い込みの元になるのは、
- 知人の印象
- テレビの影響
- うわさ話
など、自分の経験や体験したことを踏まえ、無意識にイメージする考え方です。
性別による先入観と思い込み
- 男の人は必ず浮気する
- 男の人は嘘つき
- 男の人は包容力がある
男の人は浮気するという先入観を持って相手に接すると、
- 帰りが遅い
- 電話に出ない
- 誰と電話してるの?
- なんで今メールしてるの?
など、
どんな行動に対しても疑いの目を向けてしまうでしょう。
その結果、男の人は疑われてることに疲れてしまい…。
癒しを求め実際に浮気をしてしまう…。なんてことも考えられます。
嘘についても同様です。
思い込み次第ですべてが嘘に聞こえるんです。
逆に、
包容力があるなど、女性に思われて悪い気がしない先入観だと、
実際に、男の人のやさしさや余裕のある態度など、良い面を引き出すことにつながるんです。
体型による先入観と思い込み
確実に思い込みですが、あながち間違ってはいないと場合もあります。
体型と性格の関係を研究した「クレッチマーの類型論」をご存知でしょうか?
ドイツの精神科医 エルンスト・クレッチマーがまとめたものです。
クレッチマーは、体型を3つに分けました。
- 筋肉質型
- やせ型
- 肥満型
筋肉質型は、
- 几帳面
- 真面目
- 忍耐強い
- 礼儀正しい
- 柔軟性にかける
- 怒りっぽい
性格だそうです。
やせ型は、
- もの静か
- 控えめ
- 神経質
- 傷つきやすい
- 鈍感
- 没頭しやすい
性格だそうです。
肥満型は、
- 明るい
- おおらか
- 親切
- 気分にムラがある
- 浮き沈みがある
性格だそうです。
「クレッチマーの類型論」はわかりやすいですよね。
って思えることも多いですしね。
でも、
あくまで体型から性格を判断するための材料の1つだということ。
似たような体型の人はいますが、
性格が全く同じ人
は存在しません。
まさに、
先入観と思い込みによって相手へのイメージを具現化してしまうんです…。
仕事に活かす予言の自己成就
仕事では、時に思いがけない結果につながることがあります。
例えば、
- 営業成績
- 部下の成長
などは、良い先入観や思い込みによって、思いがけない良い方向へ向かうことがあります。
精神論ではありませんが、目の前のことに対して本気の気持ちが加わることで、
実力以上のパワーを発揮することがあるんです。
とにかく信じるんです。
すると、
- 諦めかけていた月末ギリギリの大口契約
- 部下に任せたプロジェクトが成功
なんてことが起きてしまうんです。
仕事では、常に良いプラスな先入観で臨みましょう。
まとめ
ドイツの精神科医 エルンスト・クレッチマーがまとめた、
体型と性格の関係を研究した「クレッチマーの類型論」からわかることは、
体系と性格は深い関係があるということ、
しかし、
体型から性格を予想することはできるが、性格を決定づけることは不可能。
似たような体型の人はいるが、性格が全く同じ人は存在しないから。
そして、
先入観や思い込みによって、自ら具現化してしまうことがあるということ。
この考え方がマイナスな結果を生む原因となるんです。
もちろん、先入観や思い込みはプラスの作用もあります。
特に仕事や恋愛、家庭などは、常にプラスな先入観で臨みましょう。