心理カウンセラーのSORAです。
今回の内容は、子供が失敗したときに親が取るべき行動についてお話します。
- 子供にはいっぱい失敗させた方がいいの?
- 失敗した後のフォローはいる?
- 失敗すると自信を無くしてしまうのでは?
- 先回りして失敗させない手助けが必要?
こんな悩みにお答えします。
子供の失敗をプラスの経験としてとらえるか、逆にマイナスの経験としてとらえるか…。
子供の将来を考えるとどちらも正しい気がしてきますよね。
本記事では、失敗をプラスの経験ととらえた場合の「子供の成長」についてお伝えします。
具体的には、
- 子供が失敗したときこそ学びのチャンス
- 子供が失敗したときにやってはいけないこと
- 子供が失敗したときの親の行動
について解説します。
子供が失敗したときこそ学びのチャンス
子供にとって失敗とは「成長につながる学びのチャンス」なんです。
なぜなら、
失敗したことで、
- なぜそうなったのか?
- なぜママ・パパは怒っているのか?
- どうすればいいのか?
自分で考えて学習することが出来ます。
要は、失敗する方が考えなければいけないことが多いってことです。
- 失敗の原因
- 他者の感情
- 解決策
といった学校や会社で必要不可欠な「状況判断力」や「自己解決力」を磨くことができます。
たかが子供の失敗くらいでと思うかもしれませんが、子供のうちから少しづつ積み重ねていくことが大切なんです。
子供が失敗したときにやってはいけないこと
失敗からの学びを邪魔をしてるのは親かもしれません。
子供にとって失敗とは「成長につながる学びのチャンス」のはず。
でも…。
時と場合によっては、失敗した子供に対して「やってはいけない行動」を無意識にしてしまってるんです。
例えば、
- 叱るだけ
- 理由を問いただす
- 結局は親がやってしまう
これらは、親が無意識にやってしまいがちなNG行動なんです。
叱るだけ
子供は「やる気」をなくしてしまいます。
例えば、
ママのお手伝いで食器を運んでいたとします。
わざとではないにしても料理をこぼしてしまったり、お皿を割ってしまったり…。
そんな時に子供の感情を無視して…。
- 何してるの!
- だから気を付けてって言ったじゃない!
- いつも言ってるでしょ!
ついつい子供を叱ってしまうことはありませんか。
ママのお手伝いをして喜んでもうつもりが…。
ママを怒らせてしまった…。
子供にとってはパニックです。
- 料理をこぼしてしまった…
- お皿を割ってしまった…
- ママに怒られてる…。
何から処理をすればよいか判断がつきません。
子供は同時にいろんなことを考え、行動することは難しいんです。
すると…。
最悪な決断をすることも考えられます。
怒られるのが嫌だから手伝うのをやめるという決断を無意識に行うんです。
- もうしたくない‥
- 今度からママがやって
つまり、
チャレンジする気持ちが消えてしまうんです。
そのため、叱るだけではなくちゃんと失敗をした子供をフォローする必要があります。
- なぜそうなったのか?
- なぜママ・パパは怒っているのか?
- どうすればいいのか?
を一緒に考えるんです。
すると、チャレンジする気持ちは消えたりしません。
失敗でも「成長につながる」んです。
理由を問いただす
子供の感情の整理ができていない時に問いただすのはNGです。
- なんでそうなったの?
- どうしたらそうなるの?
- 理由をママに教えて!
そんなこと分かるわけないんです。
だって失敗するつもりなんかありませんから。
それなのに、自分の怒りを抑えることができず、マシンガンのように子供に詰め寄るんです。
子供にだって感情はあります。
失敗する気なんてないのに、わざと失敗してるかのように言われ続けると腹がたつんです。
でも、
言い返す言葉が思いつかないんです。
失敗して理由を説明する言葉が思いつかないだけなんです。
結局は親がやってしまう
本当に重要なことは「子供の失敗に対して叱った後の行動」なんです。
また「同じ失敗をしてほしくない」という感情が先行してしまい、親がやってしまうということです。
親がやった方が早いし完璧にできるでしょう。
しかし、
自分の失敗を親が代わりにやってしまうと子供は、失敗してもママやパパがやってくれるから大丈夫。
自らチャレンジすることをやめてしまうんです。
失敗したことを失敗だと感じれなくなるんです。
つまり、
自分で決めて行動することができなくなってしまいます。
例えば、
- テーブルの端に置いたコップが落ちそう…。
- 授業で必要な教科書を忘れてしまった…。
親が先回りして危険を回避したり、忘れ物を届けにいったり…。
子供に失敗をさせないように親が行動するんです。
一見、子供の為を思ってやってる行動に見えますが、子供の成長を邪魔してる場合があります。
コップがテーブルから落ちるとどうなるのか?
こぼれたジュースはどうやって片付けるのか?
忘れ物をすると先生に怒られてしまうのか?
友達に借りなけければいけないのか?
失敗すると自分が大変なことになるのか…?
失敗に対する原因や対処法を理解することができれば、万が一失敗しても慌てず対処できるんです。
むしろ、失敗しないために気を付けて行動をするようになるんです。
子供が失敗したときの親の行動
子供が失敗したときこそ
- 心配しない
- 見守る
ことが重要です。
心配しない
子供に無関心というわけではありません。
子供が失敗しないように、気にかけすぎないということです。
- ○○は忘れてない?
- ちゃんと○○した?
- ○○したほうがいいよ
心配する気持ちは分かります。
でも、
心配する=信用していない
とも考えられるんです。
例えば、
やろうと思ってたことを親に言われて怒ってしまう経験は誰にでもあるのではないですか?
言いたい気持ちはおさえ「心配することをやめてみる」と案外うまくいくもんなんです。
見守る
親が子供の失敗にぐちぐち口出しする必要はありません。
子供は、自らの失敗でいろんなことを学んでいるからです。
しかし、子供が親を頼ってきた時は全力で応えてあげましょう。
いざという時の子供のよりどころは必要です。
いつでもママやパパは自分のことを見ていてくれるという安心感も子供の成長につながるんです。