心理カウンセラーのSORAです。
今回の内容は、気持ちの矛盾から生まれる恋愛感情についてお話します。
- なんで俺にたのむの?
- 別に引き受けてもいいけど‥
- あれ?なんか気になる‥
こんな疑問にお答えします。
好きな人からのお願い事には、すぐに応えてあげたいですよね。
では、
好きな人以外からのお願い事にはすぐに対応するでしょうか?
本記事では、好きでもない相手からのお願い事に応えた結果‥。
予想外の感情の変化が見られる心理作用についてお伝えします。
具体的には、
- 認知的不協和理論とは?
- お願いされると好きになる心理
- 認知的不協和理論ストーリー
- 認知的不協和理論で気になる相手へアプローチ
について解説します。
認知的不協和理論とは?
人は、行動するときに生まれる気持ちの矛盾に対し、矛盾を解消(肯定)するために考え方や行動を変えてしまう心理が働きます。
これを「認知的不協和理論」と言います。
例えば、
のように自らの非を認めず、別のものにこじつけます。
つまり、
自己の考えや行動を変えたり言い訳によって‥。
お願いされると好きになる心理
人を好きになるきっかけは様々でしょう。
- 一目惚れ
- 趣味があう
- 話しがあう
などは自らが相手を意識することで「好き」という感情が芽生えるパターンですね。
でも、
まったく気にもしていなかった相手から
- 頼み事をされる
- お願いされる
- 助けを求められる
ことがきっかけで「好き」という感情が芽生えることもあるんです‥。
ですよね?
逆に、好きな人からの頼み事やお願い事なんて‥。
チャンスですよね?
なんて大チャンスなわけですよ。
どんなお願い事でも対応しちゃいますよね?
だってすでに「好き」だから。
でも…。
まったく気にもしていなかった相手からのお願い事がきっかけで「好き」って感情が芽生えることが本当に起きるんです‥。
この不思議体験こそが‥。
「認知的不協和理論」なんです。
先ほどお伝えした、好きな相手からのお願いであれば対応する理由はシンプルです。
ですよね。
お願い事に対応するには、自分が「対応する時の理由」が必要なんです。
では、
好きではない相手からのお願い事に対応した場合の理由は‥。
好きではないけど対応した‥。
のように自分の行動に対する矛盾が生じ、矛盾を解消(肯定)するために考え方や行動を変えてしまう場合があります。
断わることも出来たお願い事に対して‥。
対応した‥。
(好きかも‥。だから)対応した‥。
自分の行動を肯定するために、考え方を変えたんですね。
これこそ、「認知的不協和理論」が無意識に働いた証拠です。
認知的不協和理論ストーリー
サラリーマンのAさんは、ある日‥。
同じ部署で働く1年後輩のBさんに、声を掛けられました。
AさんにとってBさんは、同じ部署で働くたんなる後輩の1人。
これといって特別な感情はありません。
すでに休日の予定が入ってたAさんでしたが‥。
渋々ですが‥。Bさんを手伝うことに。
Aさんが手伝ってくれたイベントも無事に終了し…。
数日後‥。
ちょっと見てもらってもいいですか?
Bさん一緒に考えてくれませんか…?
Aさんは正直言うとあまり乗り気ではありませんでしたが…。
何で俺なんだよ…。
他にも教えてもらえる人いるだろ…?
って思いながらも…。Bさんを手伝うことにしたんです。
整理するとAさんは、
- 自分の予定をキャンセルした
- 休日出勤で後輩の仕事を手伝った
- 時間が足りないプレゼン資料を一緒に考える
- 何で自分がしないといけないのか納得がいかない
Aさんは、好きな人からのお願い事なら何も考えずに喜んで引き受けたでしょう。
ましてや…。
恋愛対象として見ていないただの後輩Bさんのお願い事なんて…。
って気持ちになるのが普通でしょう。
ですが、実はAさんの心境に気になる変化が芽生えていたんです‥。
まさに、認知的不協和理論ですね。
認知的不協和理論で気になる相手へアプローチ
好きな人に気持ちを伝えるのって難しいですよね?
でも‥。
相手に「自分の存在」を認識してもらわないと何も始まりません。
しかも‥。
(相手にとって)気になる存在として認識してもらうことが重要ですよね。
そんな時こそ、認知的不協和理論は試す価値があります。
- ささいなお願いからはじめる
- 回数が重要
- 感謝の気持ち
①ささいなお願いからはじめる |
煙たがれるお願いはマイナスの印象をあたえます。
しかも、断われることもあるでしょう。
断りづらい程度のお願い事を意識しましょう。
②回数が重要 |
やりすぎても‥。やらなすぎてもダメなんです。
タイミングをみて‥。ときどきお願いするんです。
心理学的には、密度よりも回数を重要視します。これを「単純接触の原理」と言います。
③感謝の気持ち |
相手は感謝されることで、
- 喜んでくれて良かった
- やって良かった
とても気分が良くなるでしょう。
すると、記憶にも残り「印象」が強くなるんです。
認知的不協和理論には、注意点もありますが、(相手にとって)気になる存在として認識してもらうためには、オススメの心理テクニックですね。