心理カウンセラーのSORAです。
今回の内容は、好印象を持ってもらうための心理テクニックについてお話します。
- 自らアプローチできない
- 自信がない‥
こんなお悩みにお答えします。
仕事・恋愛・人間関係など‥。
全ては印象次第で‥。良い方向にも、悪い方向にも進んでしまいます。
そんなときは、
印象を左右する「返報性の原理」という心理テクニックがオススメです。
「返報性の原理」を使うと人間関係がうまくいき、相手にも好印象を持ってもらうことができます。
具体的には、
- 返報性の原理とは?
- 好印象を持ってもらう心理テクニック
について解説します。
返報性の原理とは?
返報性の原理とは、人から何かしてもらうと同じように「お返しをしなければいけないと考える心理作用」のことです。
身近なとこだと、
- 旅行のお土産
- スーパーの試食販売
- バレンタイン
などもそうですね。
って少し後ろめたい気持ちになることもありますよね‥。
返報性の原理の実験
心理学者デニス・リーガンは、自ら用意した被験者(サクラ)と募集した被験者を2つのグループに分け美術鑑賞をしてもらい、美術鑑賞の休憩時間に被験者(サクラ)が各グループにある行動をしました。
① 休憩中に、被験者(サクラ)が飲み物を買ってきて同じグループの被験者に渡して一緒に飲んだ。
② 休憩中に、被験者(サクラ)が飲み物を買ってきて自分だけ飲んだ。
美術鑑賞が終わると、被験者(サクラ)が被験者に対して、
とたずねると‥。
飲み物を買ってきてもらったグループの被験者は、飲み物を渡されなかったグループに比べ2倍以上のくじ引きを購入したそうです。
さらに、驚くべきはサクラに対しての好感度テストを実施した結果、被験者はサクラに対する好感度が良い悪いに関係なく購入していたのです。
つまり、返報性の原理は相手に対する好き嫌いといった感情ではなく、自分が受けた行為に対し働くということです。
ちなみに、返報性の原理には次の4つのパターンがあると言われています。
- 行為の返報性
- 敵意の返報性
- 譲歩の返報性
- 自己開示の返報性
1つずつご紹介します。
行為の返報性
返報性の原理でもっともシンプルで分かりやすいのが行為の返報性です。
誰かに親切にされたら、相手にも親切にしてあげたいと思いますよね?
自分のことを好きでいてくれる相手を好きでいたいと思いますよね?
これが、好意の返報性です。
気になる相手に対して行為の返報性を使うと、あなたに興味がないとしても…。
恋愛に発展する可能性もあるでしょう。
敵意の返報性
- あの人ちょっと苦手だな…
- なんで自分にばっかり厳しくするの!?
- その言い方むかつく…
相手に対してあからさまに苦手な態度をとってしまうと、相手もあなたに対して同じように苦手意識を持ちます。
これが、敵意の返報性です。
譲歩の返報性
交渉が必要な場面で使われる心理テクニックです。
最終的にAをやってほしいが、断られることを回避するためにあえて断られるBを先に提示し、自分が譲歩するように見せることで、
最終的にAをやってもらう。
例えば、商談で譲歩の返報性を使ってみると、
「譲歩してもらったんだからこの条件を飲まなければ」という気持ちになる心理作用を譲歩の返報性と言います。
自己開示の返報性
相手に自分の本心や悩みなどを開示することで、相手も同じように自分の本心などを見せてくれる心理作用を自己開示の返報性と言います。
相手との距離を縮めたいと考えているなら、まずは自らの本心を見せることです。
悩み相談を聞いてるだけのつもりが…。
気づいたら気になる存在に…。なんてこともあり得ますね。
好印象を持ってもらう心理テクニック
見返りを求めない方がうまくいきます。
私が〇〇したから、私にも〇〇してほしい
のような「Give & Take」ではなく「Give & Give」の行動を続けてみましょう。
私が〇〇したいから〇〇する
ことが大切です。
まずは、
- 相手の長所を見つける
- 相手を好きになる
- 面倒なことを率先してやる
- 相手が喜ぶことを考える
ことを意識して行動しましょう。
相手の長所を見つける
ポジティブな感情のまわりにはポジティブな感情が集まる。
いつも笑顔のAさんは、つねに友達に囲まれて楽しい毎日を過ごしています
逆に、
いつも嫌味を言ってるBさんは、つねに1人で寂しい毎日を過ごしています。
自分のまわりにいる人たちに対する見方が、AさんとBさんは、全く違うんです。
相手の良いところを見ているAさんには、自然とポジティブな感情が集まってきます。
相手の悪いところばかりが気になるBさんには、自然とネガティブな感情が集まってくるんです。
相手を好きになる
相手から慕われて嫌だな…。って思う人はそうそう‥いないでしょう。
それは、
- 異性
- 同性
- 子供
- 友達
- 同僚
- 上司
どんな関係であっても成立するでしょう。
大切なのは、
自分から相手を慕うことです。
面倒なことを率先してやる
ちゃんと人は見ています。
- 身の回りに落ちてるゴミを拾う
- シュレッダーのゴミ箱を交換
- 洗剤を入れ替える
- 歯ブラシが古くなってる
なんでも構わないんです。
面倒だなって思うことは、誰かが片付けたり、変えてくれたりしてるんです。
はやめましょう。
誰かではなく…。自らがやればいいんです。
相手が喜ぶことを考える
相手が喜ぶことを考えるだけなのに‥。なぜだか自分自身が楽しくなるんです。
なぜなら、ポジティブなことを考えることは、脳にも良いから。
詳しくは、ネガティブ思考が止まらない時の対処法【脳の正しい使い方】で解説しています。
相手が喜んでくれると、喜んでくれた相手もあなたを喜ばしたいという心理が働くでしょう。
まとめ
相手に良い印象を持ってもらえないという方は「返報性の原理」をお試しください。
- 自らアプローチできない
- 自信がない‥
という方でも大丈夫です。
ちなみに、
返報性の原理には次の4つのパターンがあると言われています。
- 行為の返報性
- 敵意の返報性
- 譲歩の返報性
- 自己開示の返報性
使える状況やシーンは様々ですが、基本は一緒です。
人から何かしてもらうと同じように「お返しをしなければいけないと考える心理作用」が働きます。
しかし、
注意点としては、見返りを求めてはダメってことです。
私が〇〇したから、私にも〇〇してほしい
のような「Give & Take」ではなく、
「Give & Give」の行動を続けてみましょう。
私が〇〇したいから〇〇する
ことが大切です。
相手が喜んでくれると、喜んでくれた相手もあなたを喜ばしたいという心理が働くでしょう。
返報性の原理とは、人が持つ自然な感情を引き出すテクニックなんです。