心理カウンセラーのSORAです。
今回の内容は、会議中にアイデアの質を落としてしまう原因についてお話します。
- 会議で良い意見がでない
- 会議で意見がまとまらない
なんて悩みにお答えします。
本記事では、集団で議論をする危険性について2つの心理作用を交えてお答えします。
具体的には、
- 会議でアイデアの質を落とす2つの心理作用
- 会議でアイデアの質を落とす勘違い
について解説します。
会議でアイデアの質を落とす2つの心理作用
集団で議論を行う会議やミーティングで、
- 意見がでない
- 意見がまとまらない
時によく見られる光景が、
意見が極端に偏ってしまうことです。
代表的な心理作用が、
- リスキーシフト
- コーシャスシフト
の2つです。
1つずつ解説します。
リスキーシフト
リスキーシフトとは、意見が危険な方向へと偏っていく心理作用のことです。
例えば、
- 目先のことのみを考えた身勝手な意見
- 一人の意見に理由もなく賛同する
- 責任の所在が不明な意見
といった偏りです。
議論が白熱した際や感情が過熱してしまった場合などに起こりやすく、注意しなければとんでもない方向に向かってしまう危険性があります。
コーシャスシフト
コーシャスシフトとは、意見が保守的な方向へと偏っていく心理作用です。
- 前例
- 危険回避
- 優柔不断
といった後ろ向きな意見が集まることで、攻めることよりも安全性の高い方向に偏ってしまいます。
とりあえず会議をしてる状態です。
慎重になることは重要ですが、守りに入りすぎる意見交換の場では意味がありません。
会議でアイデアの質を落とす勘違い
会議やミーティングでは時として勘違いが発生することもあります。
例えば、
- 集団で考えた方がアイデアの量が増える
- 意見の勘違い
などは要注意です。
集団で考えた方がアイデアの量が増える
アイデアの量は集団で考えた方が増える。
というのは逆で、実は個人で考えた方がアイデア量が多いということが分かっているそうです。
しかも、
アイデアの質も個人で考えた方が優れているんです。
理由としては、
- 人の意見にとりあえず同意してしまう
- 違う意見が出しづらい
のように自分のアイデアを閉じ込めてしまう傾向が見られるからです。
同調については「【同調】人の意見に流されやすい人の5つの特徴」で詳しく解説しています。
意見の勘違い
意見の質よりも「発言した回数」の方が支持される。
なぜなら、
- 発言回数が多い
- 発言する声が大きい
だけで、人は無意識のうちに「良い意見」に感じてしまう心理が働きます。
まとめ
集団で行う会議やミーティング中に、
- 危険性の高い意見
- 保守的な意見
など‥。意図せず進んでしまうことがあります。
これには、
- リスキーシフト
- コーシャスシフト
という2つの心理作用が関係しています。
集団で議論する際に意見を出し合うことは大切です。
しかし、
白熱した会議では、危険性のあるリスキーシフトに注意が必要となります。
逆に、
活気のない会議では、安全性を優先しすぎるコーシャスシフトに注意が必要でしょう。
そこでポイントとなるのが、
- 冷静な判断
- 的確な進行
を実施することができる「まとめ役」です。
会議中にアイデアの質を落とさないためにも参加してもらいましょう。